2020年09月12日(土)緩和

[ 人数制限、19日に大幅緩和 ] 政府は11日、新型コロナウイルス感染症対策分科会を開き、
プロスポーツや映画館などの人数制限を大幅に緩和することを決めた。19日からプロスポーツは
5千人の人数制限を撤廃、会場の収容人数の50%まで可能にする。プロ野球やサッカー
Jリーグは大規模会場ならば数万人の動員が可能となる。規模が小さく感染リスクが低い
映画館などの催しは満員も認める。西村康稔経済再生担当相は分科会後の記者会見で、
冬にインフルエンザとの同時流行が懸念されることなどを踏まえ、制限緩和は11月末までの
当面の措置だと説明した。「感染状況の悪化や、緩和でクラスター(感染者集団)が
発生した場合は見直しもあり得る」と述べ、慎重な対応が必要だと強調した。
小規模のものは、映画のほか、演劇やバレエ、クラシック音楽のコンサートなど、
観客や演者が大声を出さず、集団感染の可能性が少ない場合に限って上限をなくす。
ロックコンサートやライブハウスなど感染が懸念されるものは、従来通り定員の50%までの
制限を当面維持する。4連休初日の今月19日に合わせて経済活動を再び拡大させることについて、
西村氏は新規感染者数が減少に転じたことや、収益悪化を懸念する事業者側から
要望があったことを理由に挙げた。緩和は2カ月ぶりとなる。政府にとっては来年の
東京五輪・パラリンピックという大イベント開催に向けた地ならしとする狙いもありそうだ。
今後は感染拡大防止策の強化が課題となる。西村氏はマスクの着用や、
イベント参加後の周囲への感染拡大を防ぐための参加者の把握、イベント前後での宴会は
避けるよう呼び掛けるといった対策が必要だと述べた。(共同 2020/09/12 11:00)

2020年09月12日(土)23時27分26秒