2020年08月22日(土)四球

[ 巨人10四死球で思い起すあの伝説 ] 巨人は20日の広島戦で投手陣が10四死球を与える
乱調で4−10で敗れた。巨人では球団ワーストの1イニング10四球を与えた試合がある。
そんなエピソードを交え、本紙評論家の槙原寛己氏(57)が解説した。四球は伝染し、
ゲームを重くする。それを象徴するような内容だった。この展開を招いたのは先発の畠で、
完全な自滅だった。投球の際に腕が頭から離れ、力みもあってボールがシュート回転していた。
そのためボールがどうしても右打者の方へ行く。それを試合の中で修正するのが先発投手の
条件なのだが、畠は投げていてどうしていいか分からなかったのだろう。修正できないまま
3回途中降板。早いイニングから救援となった田中豊も準備不足は明らかだった。
3回だけで6四球6失点。巨人の先輩たちから1978年の札幌円山球場の広島戦で
1イニング10四球があったと聞いたことがある。当時の長嶋監督が激怒した試合で、
横歩きのカニのように次々に歩かせたからなのか「札幌カニカニ事件」と呼んでいた。
今回はそこまでではなかったが、四球の連鎖は悪いスパイラルにつながる。
先発投手の早期降板は中継ぎ陣にしわ寄せが行く。首位快走で盤石に見える中の
不安要素だろう。待たれるのは若い先発投手の台頭。その意味で
今日の直江に期待したい。(スポニチ 2020年8月22日 22:43)

2020年08月22日(土)23時09分37秒