[ 【新井貴浩氏の眼】カープよ、ゲームセットまで絶対あきらめるな ] 広島は投打とも振るわず
完敗した。大瀬良大地投手(29)はチームトップの5勝目を目指して先発マウンドに上がったが、
5回8安打5失点(自責点4)で今季2敗目。阪神・西勇とのエース対決に敗れた。
大地は立ち上がりから調子が良くない中で、サンズの打球を左足に受けた。本人は表情に出さず、
その後も淡々と投げていたが、投手というのは野手と違ってすごくデリケートなだけに
影響はあったと思う。さらにバックのミスなども重なり、5回でマウンドを降りることになったが、
調子が悪いなりに、よく投げたという印象だ。打線に関しては、なかなか西攻略の糸口を
つかめなかった。六回にサンズの2ランが飛び出した時点で6点差に開いた。
しかし、カープナインはだれ一人あきらめてはいなかったと信じたい。大切なのは、
どんなに点差が開いても、ゲームセットの瞬間まで絶対にあきらめないこと。長いシーズンを戦う上では、
相手に「カープから1勝するのは本当に大変。なかなか楽に勝たせてくれない」という印象を
与えることが重要だ。結果的に大差での敗戦となったが、同じ負けでも気持ちを切り替えやすい敗戦でも
あると思うので、しっかりリセットして3戦目に臨んでほしい。(デイリー 2020.08.16)