[ トランプ氏、香港の優遇措置を廃止 ] ドナルド・トランプ米大統領は14日、香港に対する
優遇措置を廃止する大統領令に署名した。中国が香港国家安全維持法(国安法)を
成立させたことを受け、トランプ政権は中国への強硬姿勢を強めている。トランプ氏は
ホワイトハウスの記者会見で、「香港は今後、中国大陸と同様に扱われる」と述べた。
「特別な恩恵も、特別な経済的待遇も、注意が必要な技術の輸出もなくなる」
トランプ氏はまた、香港市民の権利を弾圧する中国当局者には制裁を科せる、
香港自治法にも署名した。優遇措置の廃止により、香港で事業を行う1300以上の
米企業が対応に苦慮する可能性がある。香港に査証(ビザ)なしで渡航できていた米国民が、
今後はビザの規制を受けることも考えられる。香港とアメリカ間の低率の関税は消滅するとみられ、
年間数百億ドル規模の両国の貿易は今後が危ぶまれている。(BBC 2020年7月15日)