[ 巨人、電撃トレードで楽天からウィーラーを獲得 ] 巨人は25日、池田駿投手(27)と、
楽天のZ・ウィーラー内野手(33)のトレードが合意したと発表した。ウィーラーの背番号は
「48」に決定した。入団会見は6月30日に東京ドームで行う予定。開幕ダッシュを決めた
原巨人が、水面下でさらなる戦力整備を進めていた。右の長距離砲を探していた巨人と、
左の中継ぎの層を厚くしたい楽天との思惑が一致。シーズン幕開け直後の電撃トレードが成立した。
ウィーラーは15年から楽天の主砲として活躍。今季で来日6年目と日本の野球にも慣れており、
まさに即戦力となり得るスラッガーだ。17年の31本塁打を含め、昨季までの5年間で
106本のアーチを誇るなど実績十分。アニメ「ハクション大魔王」に似ている愛嬌あるルックスと、
常に全力プレーが信条の熱いハートで人気を集め、18年には楽天で外国人選手初となる
副キャプテンも務めた。主な守備位置は三塁だが、一塁や外野も守った経験を持つ。
一方で楽天へ移る池田も16年ドラフト3位で入団し、ルーキーイヤーの17年には開幕1軍に
名を連ねた。そのシーズンは2度の先発も経験したが、主に左のリリーフとして計33試合に登板。
防御率3・35の成績を残した。18年8月4日の中日戦ではプロ初勝利も記録。
昨季は1軍では2試合の登板にとどまったが、シュートで左打者の内角を突き、
スライダーとチェンジアップを振らせる投球に磨きをかけており、新天地での巻き返しに
期待がかかる。今季は新型コロナウイルスの影響を考慮した特例として、
外国人選手枠が制限付きで5枠に拡大された(ベンチ入りは従来通り4人まで)。
巨人の野手の支配下外国人選手はパーラとモタしかおらず、選手起用にも
幅をもたらすトレードとなりそうだ。(報知 2020年6月25日 13時27分)