[ マイナンバーと口座のひも付け、来年の通常国会に検討 ] 高市早苗総務相は22日の
閣議後会見で、個人のマイナンバーと全ての預貯金口座のひも付けの義務化について、
「来年1月召集の通常国会(の法案提出)に向けて検討を進めたい」と述べ、法整備への
意欲を示した。年内に関係府省との協議を進める。震災など災害時に通帳を紛失したり、
親が亡くなって相続の際に親の通帳が見当たらずに相続で苦難を強いられたりするケースは多い。
全ての口座とマイナンバーがひも付けられていれば、通帳がなくてもマイナンバーから
口座をたどれるため「多くの国民の負担軽減につながる」とみる。だが、ひも付けによって
口座の中にある金融資産情報を政府に把握されることへの懸念は根強く、慎重な議論が
必要になりそうだ。高市氏はマイナンバーとひも付けるのは口座の中身ではなく、
口座の所在であるため、資産の情報が漏れる心配はないとした上で、法改正は
「国民の理解が進むことが前提になる」と強調した。(産経 2020.5.22 14:15)