2019年11月11日(月)新型

ダイハツの新型コンパクト「ロッキー」、六本木ヒルズで発売記念イベント 俳優の窪田正孝さんが“車レポ”

芸能人を起用した所で芸能人は一般人とは住む世界が違うから。

芸能人が力説してもクルマの売り上げアップには殆どつながらない。
っていうか今は普通に「クルマの売れない時代」でしかないから。

どうしてクルマが売れなくなったのかって?

答えは簡単。

1:お金を持つ者と持たざる者との差が広がった。資本主義がその悪しき面を露にした。

例えば安倍政権だろうが安倍政権でなかろうがこの貧富の差というのは
資本主義という主義を採用している以上基本的に避けては通れない内容。

裕福層から「金持ち税」みたいな内容で課税して貧民に分け与えるみたいな事でもしない限り無理。

まぁそんな事をやろうとしたらその裕福層が猛反発して結局は立ち消えになるんですが。

東京都内で言うなら港区あるいは江東区のタワマンに住む金持ちがいる一方
足立区の西新井(駅)とかそこらへんにある小さいアパートや狭い戸建てに住む人が居る。

まぁそんな感じで貧富の差が現代社会では特に激しくなっているんで。

個人的には北千住とか西新井とかそこら辺の風景は普通に好きですけどね。
物価が高かったりなんだりで住もうとは思わないがその地域の住民を蔑む理由は特にないから。

そういう感じで貧民が増えたら新車ではなく中古車で十分。みたいな話になってくる。

2:東京都内への住民回帰。首都圏を中心に過密地域がより過密化してしまった。

東京都の人口は10年で約100万人増えている。それでいて日本の総人口はほぼ横ばい。
東京都の人口密度が激しくなっている上に東京都の土地はそこまで広くなっていない。

東京都で十分な自家用車の収納スペースを持てるお宅がどれだけあるのか。
東京都で十分に自家用車を走らせるだけの道路事情がどれだけあるのか。

そうやって考えたら東京都内(23区内)で自家用車を持つって相当に難しくね?
人口が増えた事も相まって昔よりもますます難しくなっていると思うわ。

そんな地域ではクルマなんて売れない。

3:地方は地方で経済力が落ちたので土地だとかがあってもクルマは持てない。

道路を敷く事情や自家用車を所有するだけの土地に困る感じの少ない地方は地方で
経済力が東京近郊に吸収されて落ち込んでるんで新車とか買えない様になる。

4:そもそも論としてクルマに価値を見いだす人が減ってきた。

「安いクルマでいいじゃん」「中古のクルマでいいじゃん」「軽自動車でいいじゃん」

みたいな層が増えてきた。これはクルマに限らず物の隆盛がたどる歴史によくある事。

高度経済成長時代にはみんなが一生懸命働いていいクルマを買って
で、発展していくにつれてますますいいクルマに乗りたくなって〜
みたいな周りを含めての空気感がある程度クルマの技術革新も含めての時流を
押し上げていったが今の時代はもうクルマなんてあって当たり前の様な空気感な訳だから
そこまでクルマクルマという世界観に浸るのは一部のクルママニアだけ。

スマートフォンと同じ。出始めの頃はスマホなんて大した性能でもなかったが
売れ始めて技術革新が生まれはじめて買い換えサイクルも早くなって
携帯キャリアがスマホへのシフトを促す空気感を作り始めた結果
普通の携帯電話からスマートフォンへの移行が進んだが、移行が一段落した今となっては
スマホなんて持ってて当たり前の様な空気感になったので携帯キャリアも
そこまでこうスマホに技術革新を与える様な事もしなくなってきたし無理に売ろうともしなくなった訳で。

この流れと基本的には同一。コモディティ化という流れでクルマに価値を見いだす人が減ってきた。

だから売れなくて当たり前。芸能人を起用してテレビCMをバンバン流してクルマを売る時代は終了した。

……。

今回発表された「ロッキー」は東京モーターショーでも実は展示されていた。
ただし「名前のない謎のクルマ」としてダイハツブースに展示されていたのであまり注目はされなかった。

どうして東京モーターショーの会期前に車名などを発表しなかったのか。
そこは正直謎ですが。

で、今回の「ロッキー」、あるいはトヨタがダイハツのOEMとして出す「ライズ」に関しては
まぁ「今の時代に売れそうなクルマ」を出してきたなぁ〜みたいな感じですごい納得している訳ですが。

軽自動車よりはパワフルなエンジンを積んだクルマを街乗り中心に走らせて
3ナンバーだと幅広すぎて日本の道路事情に合わないから
5ナンバーにして取りまわしのよさを重視したSUV。

「そうきたか」と思っている。

ダイハツによる「売れるクルマ(今こういうクルマを出せば売れる)」の思想がこれでもかと詰まっている。

乗り出し価格を見て「高けぇ!」と思っているからそこは弱点ではあるが
まぁ売れるクルマではあるよな。と言う事で普通に納得している。

軽自動車だと出力に不満あり、みたいな層が「でもそこまで走りを求める訳でもねぇし」
となった時にリッターエンジンっていう設定は上手い事軽自動車の弱点を突いてきたなと。

(北関東自動車道の)前橋南インターから高崎ジャンクションを経由して
(関越自動車道の)渋川伊香保インターまで行こうとした時に渋川方面への登りっぷりを考えると
まぁ軽自動車ではきつくなるよな。

そういう感じの道路状況である程度パワーの欲しくなる、でも普段は街乗りみたいなクルマの使い方だったら
こういう車種の存在っていうのは需要が出てくる展開になる。

ほんと渋川市ってマジで「山の中の街」って感じだから。四方八方を山に囲まれた感のある
剣が峰を空に見る様な所へ上り坂を使ってゴーってなるとマジ軽自動車だときつくね?って感じあるから。

だからある程度こうした車種の登場は納得している。

基本的には「ダイハツはうまい事売れそうなクルマを開発したのぉ」と思っている。

売れるかどうかは景気動向次第。

以上。

2019年11月11日(月)17時34分08秒