2019年10月16日(水)要因

目標80億(▼12.3億) 前年度76.8億(▼*9.1億) 厳しい結果に 台風の影響大ではありますが、
この売上低迷はもっと根本的な要因があるのでは…?(@2r9PURWvTVU5dQl)

要因自体はハッキリしてるんだが。

ただ、この手の売り上げ低迷の内容を書きたがる奴でも
「こうすれば経営は上向く!」みたいな形の具体的な案を提案している奴はいない。

具体的な提案ができていない時点でJKAと同じ穴の狢だよ。

Keirin化に対するファンの不満の表れではないかな(@2r9PURWvTVU5dQl)

全然違う。

要因1:遠近分離の広告展開がまるで出来ていないから。

広告をどう展開するのか。基本となるのは「グローバル」と「ローカル」。

グローバル。どういうテレビCMを打つのか。どういうテレビ番組を展開するのか。

テレビCMに関しては主要な開催に関する告知。それでいて「興味を持ってもらえる様な内容」で告知。

一例。

「(早口で)今度の×月×日から××競輪場では××(大会名)が行われます、この大会では
××××(大会の特徴)がどうたらこうたらで〜、とっても××な大会なのでぜひ来て見て買ってみてください
競輪の詳しいルールは『けいりんマルシェ』で検索(検索窓にけいりんマルシェの文字、その右に検索ボタン)」

15秒もしくは30秒の中で具体的な開催を紹介できるかどうか。今の「競え、自転車」のテレビCM。
もしくは前年度の「パワースポットケイリン」はコミカルではあるが顧客への誘導という点では劣っている。

公共の電波を使う様な施策では幅広い層に「特別競輪の開催情報」を伝える事。
それと同時に限られた秒数しか伝えられないのでネットへの誘導で詳細な情報を獲得できる手段を伝える事。

ローカル。ローカルの広告展開は新聞の広告や地域のフリーペーパー。それと現地の「おまつり」など。

前橋競輪に関しては今年の前橋七夕祭りで群馬支部がブースを出していたが内容が稚拙。
ワットバイクを漕がせての競走〜では人は寄りつかない。やるならトークショー。
しかも「目立たない所」ではなく「目立つ所」でのトークショーが必要不可欠。

競技中(開催中)の競輪選手と普通の人(競輪ファン)が接触する事は出来ない。
なのでどういう人となりの選手なのか?が分からない。

友達でもなんでもないが「こういう人が走っているんだ〜」と思える様な情報の提供は必要。
例えば趣味の事について聞く。例えば好きな物の事について聞く。

「走っているのは(選手という肩書きの)人間」「この人(××選手)はこういうのが好きなんだ〜」
の様なある種の親近感を持ってもらう。その上でこの選手の次の斡旋(あっせん)は〜。
その走る様子などはkeirin.jpで見られます〜。などの情報を提供する事。

テレビCMでは開催日程の情報を主に。
ローカルでは走る人の人となりなど、来てもらえる要素となる情報を主に提供していく。
そうした遠近分離による集客への誘いへと結びつく融合が出来ていない。

要因2:予想の仕方が難しすぎるから。

「ライン」がどうのこうのと言われてもピンと来ない。正直宝くじを買う様な感覚。
ビギナーズラックは正直難しい。割と的中確率は高くない。

なので3連単や2連単などの難しい車券ではなく、まずはワイドや2車複などの
比較的当たりやすい車券から買ってみる事をおすすめする。その上で
競輪の推理の仕方などを定期的に教えていく。

初心者は予想の仕方なんて分からない。「自分で覚えていけ」というのは横暴。
初心者向けコーナー、では常連が解説者とつるんでいて初見は入りづらい。

予想の仕方はネットに事細かく分かりやすく初心者が見ても理解できるぐらいに
優しい内容で書いておく。その書いた内容はここにありますよという形で誘導をかけていく。

予想の仕方を覚えるという高いハードルを出来るだけ低くする事。
ネットのない時代だと難しかったが今はそんなに難しくない。

要因3:客を遠ざけるのは客だから。

例えば心ない野次を聞いたら来たくなくなる。
例えばナンパみたいな客が来たら来たくなくなる。
例えば汚い場内だと感じたら来たくなくなる。そうした事で来たくなくなる。

他の客が新規を遠ざけている空気感(環境)が存在している。だから新規の顧客が来なくなる。
他の客へのマナー向上を訴える事。

要因4:場内の案内が不徹底だから。

はじめて来ましたという人でも分かりやすく目的地にまで到着できるか。
どの席から見たらどんな風に(レースが)見えるのか。

そうした事柄の案内が徹底されていない。

要因5:競輪場の外の案内が不徹底だから。

人は競輪のみに生きるにあらず。じゃあその競輪場の近くには何があるの?という事になる。
場合によっては競輪の主催者が「オプションツアー」とでも題してバスでも出してみるか。
バス代はそこまで請求できないが、あえて前半レースの時間帯に競輪場の近くに存在している
おいしい食べ物や見所を案内する簡易なバスツアーを計画してみる。
開催中にそんな事やるの!?という感じではあるが、競輪だけしか楽しみませんでは
地域貢献としては不十分。普通にネットでレース映像が見られる、車券が買える。
というシステムも確立された現代においてはあえてレースの開催時間帯に
レースをサブという扱いにしてレース以外にも××(競輪場のある自治体)には
こんな場所があるんですよ〜という簡易バスツアーを組んだら面白くなる。

要因6:3連単が売れ筋の車券になった事でラリーが成立しなくなったから。

券種が今よりも少ない時代にはもっと売れていた。買って当たってまた買って。
そういう流れが成立していた。今だと3連単とか当たったら「もういいや」みたいな形で
お客様の心理が逃げに入る。だって「滅多に当たらないものが当たったんだから」。

売り上げの帳簿に書かれる売り上げ金額は買って当たって買って当たって…という流れが
出来るだけ多い方が売り上げの数字は厚くなる。帳簿に書かれる数字のマジック。

要因7:就労の変化と日程のミスマッチ。

個人事業主ならある程度「きょうはおやすみ」などの融通も効くが
サラリーマンではそうはいかない。仕事を抜け出して競輪場に行くか、あるいは諦めるか。
ミッドナイト競輪という夜勤ではない勤務の退勤後に楽しめるであろう時間帯の開催が
比較的好調に推移しているのは、やはり「仕事の時間帯ではない開催だから」。
本来は日本政府が主導して「平日はみんな働き土日はみんな休む」という
カレンダー上での土日祝日に休みが偏重する流れを是正しないとダメ。
平日開催でもそれなりの人が行ける、ぐらいの就労環境がないと厳しい。

要因8:それ(競輪)を知ってても周りの人と話が合いづらいから。

山崎賢人(俳優)。山崎賢人(競輪選手)。前者なら人と話が合いやすいが後者は難しい。
「誘導早期追い抜きで失格やらかした」みたいな話をしても普通の人は「?」で終わる。
競輪は少数派の楽しみでしかないという客層と現状だと周りと楽しむ事がやりづらい。
周りと一緒に楽しむ(もう少し世間で現役の競輪選手が話題になる)工夫を凝らす事。
今競艇がBSフジでやってる定期的な番組。あぁいう定期的な番組を組む事で
普段競輪を見たり賭けたりしない人にもそこそこの情報量と高い質の情報を提供し続けたい。

要因9:主催者の経営が稚拙だから。

競輪に限らず主催者となっている自治体による経営は基本的に稚拙なもの。
ただし民間委託した所でそれは単なる責任逃れ。民間の方が優秀な経営が出来る?
そうは思わない。民間による経営でもかなりガタガタだよ。
「公営競技の経営の教科書」がないから。

……。

昔に競輪ファンになった人の往時に宣伝した事実は残っているが
現在これから競輪ファンになる人に宣伝したという事実は殆どない。

昔のファンにいつまでも頼っている。新しいファンを獲得しようという強い意志がない。
それが現在の低迷の根本的な原因。そこに景気動向だとかの外的要因も絡んでくる。

……。

100万人が平均10000円賭けたら100億円。

4日制で考えて平均額を4で割ったら1日平均2500円。

100万人の1日平均が*2500円なら1日で*25億円。
100万人の4日合計が10000円なら4日で100億円。

100万人の4日合計が1000円上昇して11000円になったら4日で110億円。

微差は大差。

車券の購入金額が景気動向や所得水準などの理由で伸ばせないなら前者(参加人口)を伸ばす。

選手の素顔や推理の仕方に関する知識の幅広い伝達の実施。購入可能な方法の普遍化。

こうした事で改善は可能。
基本的には「凡事徹底」。

これをきちんとやっていないから売り上げが伸びない。
競技性の性質なんて一部の一部もうそれこそ極一部の連中「しか」話題にしない。

売り上げの低迷の原因は九分九厘「放漫経営」。

以上。

2019年10月16日(水)13時03分43秒