2019年09月18日(水)総務相

[ ルール、速やかに見直し=高市総務相 ] 高市早苗総務相は17日、ロイターなどのインタビューで
「速やかにSIMロックに関するルールの見直しを進めたい」と述べた。ソフトバンクとKDDIが
打ち出した携帯電話の端末購入プランで、他社ユーザーが端末を購入する場合に
自社回線以外で利用できなくなる「SIMロック」が100日間かかることへの見解を示した。
総務相は「原則として、すべての端末でSIMロック解除に応じることが重要」と述べた。
10月1日施行の新ルールは通信料金と端末代金を分離し、期間での「しばり」など
ゆき過ぎた囲い込みを是正する目的。総務相は「利用者にとって通信料金による
比較・選択や、事業者の乗り換えが容易になり、競争は活発化するだろう。
低廉な料金サービスが実現できるようしっかり取り組んでいきたい」と述べた。(ロイター 9/17)

今回の第4次安倍第2次改造内閣の閣僚の中である程度仕事してくれるのは高市総務大臣。

と言い続けてきた俺の見解通りの活躍はしているんだが
今回のこの「SIMロックの解除」に関しては鼻で笑わざるを得ない。

1:ロックを解除した所でスマホの対応bandが異なるから他社回線での十分な利用は不可能。

ドコモ:1、3、19
au(KDDI):1、3、18
ソフトバンク(ワイモバイル):1、3、8

ドコモのブランドを背負って出された端末はドコモ向けのband(周波数帯)にのみ対応。
他の携帯会社のbandでは十分に使えない。ロックを解除した所で…となってしまう。

2:端末も回線も同じ会社のそれで統一するからこそサービスが充実する。

「キャリアによる囲い込み」の恩恵はやっぱりあるよね。
っていうかその恩恵がなければ利用者っていうのは集合しないよね。

「携帯回線+光固定回線=セット割」
「音楽配信サービスもしくは映像配信サービスの利用料金は回線所有者だけ割引する」

こういう囲い込みがあってこそサービスが生きてくるのよ。

他社の通信回線で配信サービスを享受しようとすると
通信回線の速度が遅い、電波の入り(エリア)が悪いから十分に受け取れない、
享受しようとする端末にバグがあっても自社ブランドの端末でなければ対応できない、
などのデメリットが多数存在してしまう訳で。

なので「ロック解除≠競争の活発化」。

むしろ「囲い込んで囲い込んで力のないプレイヤーを退場させての市場の寡黙化」の方が
逆に望ましいんじゃないの?ぐらいの話になる。

競争とか特にいらない。安定したサービスを提供してくれた方が嬉しい。

安定したサービスとは何か。

1:端末に余計な機能を乗せない。
2:端末にバグを乗せない。
3:複雑怪奇な料金プランや意味の分からない割引制度を許容しない。
4:乱雑している通信インフラを整理整頓して分かりやすくする。

例えば喫茶店だとかで利用可能な無料公衆無線LAN。
ワイヤアンドワイヤレスが裏でサービス作ってるタリーズやスターバックスのそれ系Wi-Fi。
あれ非常に使いづらいわ〜。思っているよりも速度が出ない(規制をかけている)から〜。

規制をかけるなら規制がかかっているとは思えない様な通信速度に抑えるべき。
マクドナルドはソフトバンク系のWi-FiではなくNTTドコモ系のWi-Fiを
フランチャイズ(フランチャイジー)を説得して全店舗に導入しろ。

総務省が指導するなら「余計な物を削る事での正しいコストカット」に必要な
「これは余計だよ」という内容の指導。すなわち「削ぎ落としへの協力」こそが正しい姿勢。

以上。

2019年09月18日(水)20時38分27秒