[ ジョンソン首相「ハルクのようにEUから救われる」 ] ジョンソン首相は、イギリスの新聞
『デイリー・メール』のインタビューで、イギリスは、コミックのキャラクターで、怒ると
緑の巨人ハルクに変身する物理学者、ロバート・ブルース・バナーのようであると発言した。
EUからの離脱について言及したジョンソン首相は、「バナーは手錠をかけられたかもしれないが、
怒ると手錠を壊して投げ捨てる。ハルクは、手錠がどんなにきつくても、いつもこれから
解放された。このストーリーはこの国(イギリス)についても当てはまる。10月31日に
EUから離脱する」と発言した。ジョンソン首相は、EUの首脳たちとの間で、アイルランドと
北アイルランドの間に国境を設けないとする予防措置(バックストップ)を
断念する方向にあることも示唆した。(TRT日本語 2019年9月15日)
Boris Johnson likens UK to Hulk as Brexit secretary says 'landing zone' is in sight for deal
The PM again vows to take the UK out of the EU on 31 October,
suggesting he could ignore legislation preventing a no-deal.
Boris Johnson has vowed the UK will break out of the "manacles" of the EU like the Incredible Hulk
- as his Brexit secretary revealed a "landing zone" is in sight for a deal with Brussels.
Using the comic book analogy, the prime minister said Britain would be like Dr Robert Bruce Banner
- Hulk's physically weak and withdrawn physicist alter ego
- who transformed into the green-skinned superhero when he became angry.
"Banner might be bound in manacles, but when provoked he would explode out of them,
" Mr Johnson told the Mail on Sunday."Hulk always escaped, no matter how tightly bound in he seemed to be
- and that is the case for this country. We will come out on 31 October and we will get it done."
"The madder Hulk gets, the stronger Hulk gets," he added.(news.sky.com 9/15)
天才的な物理学者であるロバート・ブルース・バナーは、新型爆弾ガンマ・ボムの実験中に
実験場に迷い込んできた少年を助け、大量のガンマ線を浴びてしまう。
致死量のガンマ線を浴びたはずが生還したバナー。しかし、バナーの体にある変化が起きていた。
怒りや憎しみなど、負の感情の高ぶりによって、緑色の肌と人間離れした怪力を持つ
巨人「ハルク」に変身する体質となってしまっていたのだ。何もしなければおとなしいバナーは、
少しでも危害を加えられると怒りに身を任せてハルクとして暴れまわり、
圧倒的なパワーでありとあらゆる物を破壊してしまう。
その圧倒的な破壊力を危険視した軍上層部は、ハルク/バナーを亡き者とする事を決定する。
国家権力から命を狙われることになったバナーは、元の体に戻る方法を
模索するため、なにより生きるために逃亡生活を送ることになる。
ビームを出したり、念動力といった超能力は持っていないが、数十トン〜百トン以上の物を
持ち上げるマーベルトップクラスの腕力、数百m〜数十qを跳躍する脚力からなる敏捷性、
多少の怪我をものともしない耐久力と回復力を持ち、さらにそれは怒りの度合いによって
パワーアップする。暴走してしまった場合、ヒーロー1人ではほとんどの場合止めることは
不可能で、一チーム単位でかからなければ多くの場合太刀打ちできない。
その後バナーは、ハルクへの変身後の暴走を克服し、理性によって
そのパワーをある程度制御できるようになっている。
マーベルコミック(の登場人物)を例え話に使うというのは日本人にはピンと来ないが
ジョンソン首相がどういう印象を今回のブレグジットに持っているのか?という内容がよく分かる。