2019年09月14日(土)視界

[ 巨人原監督「ですね、はい」優勝マジック6にニヤリ ] 「巨人5−1広島」(13日) 巨人は
投打がかみ合い、快勝。優勝マジックを6とし、5年ぶりの頂点を視界に捉えた。(デイリー 2019.09.13)

合言葉は「クライマックスで覚えてろ」

今年のセリーグのペナントレースは巨人が優勝目前だが勝率で見れば6割を切っている。
正直そこまで突出した成績を残している訳ではない。「勝率6割に届いていないチーム」には隙がある。

今年の巨人がどうして優勝目前にまで来ているのか。

理由1:外国人の乱獲。マネーゲームになったら巨人の方に分がある。

現在の巨人が支配下契約を結んでいる外国人って一体何人?
外国人をとっかえひっかえして「外国人が足を引っ張る様相」を最小限に抑えている。
正直金のある球団にしか出来ない契約行為。広島には逆立ちしても無理な話だわ。

現在の巨人の外国人の支配下選手一覧(背番号順)

投手:マシソン、クック、メルセデス、ヤングマン、アダメス、デラロサ
野手:ビヤヌエバ、ゲレーロ、マルティネス

これだけの外国人と契約できる資金力。
これだけの外国人を入れ替えできる巨大戦力。

どのチームにも存在している「波の善し悪し」。
悪い波の時期を外国人の入れ替えで最小限に抑える事が出来た。というのが優勝目前の理由。

もちろん外国人の力だけではないが、他球団と比較してもこの契約人数は明らかに多いよな、と。

その分支配下に登録可能な日本人の数が少なくなり、まぁ日本人の活躍の機会は奪われる訳ですが
今年優勝を逃したらなんだっけ?「巨人が優勝を逃し続けた期間が最長になる」とかいう事で
なんかもうなりふり構わず補強補強って感じで動いているよな。

今年巨人が優勝したらさすがにこの人数は減らされると思っている。
支配下の枠を開けないと育成選手にチャンスが来ないから。

今年のシーズンオフに巨人が放出するであろう外国人を広島が横からかっさらう。

◎メルセデス ○アダメス

それぐらいの強かさがないと今後のペナントレースは勝てない。

理由2:なんだかんだ言って先発がいいから。

野球は先発が好投してこそ勝つ確率が高くなる競技。
今年の広島は初回に点を失う事が多く、3回までに点を失う事がかなり多い。

シーズン全部で見るとジョンソンと大瀬良は健闘していたが3人目以降が出てこない。
薮田と岡田には期待していたが見事に裏切られた。
九里は8勝しても8敗で貯金が作れない。その点で半人前。
床田は無援護が足を引っ張って7勝しかしていない。今年の床田には2桁勝利を期待していた訳だが。

10勝できる先発が3人は欲しい。

先発ローテを埋める事も難しく、結局ペナントレースの最終盤には中5日を連発して凌ぐしかない体たらく。

アドゥワやモンティージャ、そうした谷間の先発が機能せず、
結局は実績のある選手しか先発としての実績を残す事が出来なかった。という点に弱さが見える。

本来であれば日本人を育成して先発ローテをズラズラズラっと並べたい所だが
薮田と岡田が今後もダメなら外国人に頼るしかない。

ローレンスがダメなら放出するしかない。任せられる外国人投手に先発を任せるしかない。

理由3:丸が移籍しやがったから

たらればを言っても仕方がないが丸が残留していたら広島の優勝だったよ。
それぐらい丸の移籍は勢力図を大きく変えた。ただし理由としては前者の2つに比べると劣る。
何故なら野球は投手力(捕手力)だから。

理由4:炭谷を獲得した事が大きかった

野球は捕手力と言いたい所だが捕手の言う通りのコントロールや球速を投手がいつもいつでも
投げてくれる訳ではない。構えていた所と全然違う所に球が行くなんていうのは日常茶飯事な訳で。
それでも捕手の力が試合の勝敗を分ける。炭谷の獲得が巨人に取っては大きかった。

「小林への負担軽減」
「小林の尻を叩いて小林を発奮させる」

小林におんぶにだっこだった感じの巨人の捕手陣が炭谷の獲得で図式が変わった。
菅野の登板の時には小林という不文律も今年は消えた。
小林の打率を見るとキャリアハイ。元々小林には力があったが使われ続ける事で疲労を起こして自滅。

小林誠司(2018年):119試合出場、打率.219
小林誠司(2019年):84試合出場、打率.247

ここ数年は2割に毛が生えた程度の打率だった小林が今年は2割5分近くまで打っている。

逆に広島は會澤への偏重起用が目立ってしまった。結局13日もスタメンマスクは會澤。
12日の死球を考えたら磯村をスタメンにしてもよかった。九里−磯村のバッテリーなら違和感は少ない。

投手が分業制になったのと同様に捕手も分業制であるべき。

理由5:大きな連敗がなかったから

広島(11連敗)とかやってたらそりゃあ優勝できませんわ。大きな連敗をしない事が強いチームの証。
「勝てるチーム」ではなく「負けないチーム」を作る事。似ている様で大きく異なる。

……。

こうして見れば広島の潰すべき弱点がハッキリと見えてくる。

修正点1:先発投手陣の補強と覚醒
修正点2:會澤に起用が偏重している捕手層の見直し
修正点3:3連覇にあぐらをかいていた感のある戦力の底上げ

投手で言えば床田や遠藤。野手で言えば小園や三好。

期待感にあふれる戦力は普通に存在している。昔のカープはそうした戦力も存在しなかった。

既存戦力の育成による底上げと真の戦力になる新戦力の獲得。

広島はこれらを急げ。

巨人に丸を奪われた仕返しをしろ。

巨人の戦力を奪え。

以上。

2019年09月14日(土)01時17分46秒