[ バティスタに出場停止6ヶ月、禁止薬物で ] プロ野球を統括する日本野球機構(NPB)は
3日、ドーピング検査で禁止薬物の陽性反応を示していた広島のサビエル・バティスタ外野手(27)に
来年3月2日までの6ヶ月間の出場停止処分を科したと発表した。バティスタは6月上旬の検査で
陽性反応を示したことが8月17日にNPBから発表され、広島が同日付で出場選手登録から
外していた。NPBはバティスタ側に弁明の機会を与えた上で処分を決めた。プロ野球で
ドーピング検査が本格的に導入された2007年以降、違反による処分は7人目。(デイリー 2019.09.03)
サビエル・バティスタ選手のアンチ・ドーピング規程違反に対する制裁について
1.制裁の内容
サビエル・バティスタ選手に対し、2019年9月3日から2020年3月2日まで、6か月間の出場停止処分を科する。
2.アンチ・ドーピング規程違反の内容
バティスタ選手は2019年6月7日(金)に開催された公式戦(マツダスタジアム)にて
行われた競技会ドーピング検査の対象選手となり、同選手の尿検体が採取された。
7月24日(水)に分析機関より、clomifene(クロミフェン)とその代謝物である
hydroxyclomifene(ヒドロキシクロミフェン)の検出報告があり、バティスタ選手の
検体であることを確認した。検出された物質はWADA禁止表国際基準の禁止物質
「S4.ホルモン調節薬および代謝調節薬」で指定されている。
7月26日(金)に球団関係者立会いの下、バティスタ選手本人と面会し、
事情説明の機会を設けた。同選手は意図的な摂取はないと述べた。
また、今回の検査の正当性に異議がないことを確認した。
8月16日(金)に本人希望によりB検体の分析を実施し、
A検体と同じ物質が検出されたことが報告された。
8月21日(水)バティスタ選手による弁明の機会が設けられた。
改めて同選手は意図的な摂取はないことを述べ、
今回の検査の正当性に異議がないことを確認した。
上記の経過を経て、NPBアンチ・ドーピング調査裁定委員会を開き、制裁の内容を決定した。
本日、球団を通じて本人に通告した。(NPBアンチ・ドーピング調査裁定委員会 2019年9月3日)
[ 当球団の対応 ] サビエル・バティスタ選手の「このような物質を摂取したことはない」との
主張を受け、直ちにサビエル・バティスタ選手が当時摂取していた2種類の海外製サプリメントの
汚染の可能性を探りました。1種のサプリメントの検査を実施しましたが、
汚染は確認されませんでした。残る1種は検査から2カ月近く経過していたため、
すでに消費されており検査に至りませんでした。(広島東洋カープ 2019.09.03)