広島2−3中日 これで9連敗。借金3。「10連敗阻止」となる明日のマウンドには山口翔。
正直まだまだこれからの選手にこんな重責を担わせる展開になってしまった事を心より詫びる。
……。
どうして今年の広島は弱いのか。答えは簡単。
「接戦を勝ちきれるだけのチームを作って来なかったから」。
やるべき事をやって来なかった事が原因で
交流戦や日本シリーズでパリーグに負けてきた。
それでもセリーグの中では強いから…。みたいな形で臭いものに蓋をしてきた。
その蓋が外れた事によって見てみぬふりをしてきた広島の弱点が噴出。
噴出した事がこの負け続きの状況を作っている。
指摘1:先発投手が仕事出来ていない。
今日の九里。初回は球が高めに浮きまくりの痛打されまくり。
こういう所で今年の広島が接戦を悉く落とす試合展開になりはじめる理由が出来上がる。
今年から佐々岡が投手コーチに就任した訳だが低めへの意識を徹底させた結果
皮肉にも低めに投げきれない先発投手が粗悪乱造されているという展開。
どうしてこうなるのか。答えは簡単。佐々岡の指導内容が悪いから。
醜いものを知らないと美しいものの価値が分からない。低めに投げる事を意識させるあまり
高めに投げた時にはこうなるよ?という対になる形を提示しないから。
「今のリリースポイントで投げたら高めに浮くだろ?」
「で、このリリースポイントで投げた時には低めに決まっただろ?」
の様な形で一方的に低めを意識させるだけで終わるのではなく「両方」を体感させた上で
低めに投げる事を指導する事。
それをしないから先発投手が低めに投げきれなくて痛打される。
今年の広島は3回までに失点する確率が非常に高い。
今年の広島は初回に失点する確率が高い。
だから試合がビハインドになってばかりで「今日も負けるのか…」みたいな空気が続く事になる。
改善案:「醜いものと美しいもの」という対比になる様な形で先発投手陣に指導する事。
指摘2:會澤のリードがトチ狂っている。
會澤は左右に投げ分けさせたがる。左右への投げ分けはプロでも難しい。
逆に上下の投げ分けは暴投気味に投げれば小学生でも出来る。
より高い確率で意図したボールに近いボールを投げられる配球(リード)。
リードに絶対の正解はないが相対的な正解はある。その相対的な正解を會澤が出せていない。
相対的な正解とは何か。
「より高い確率で意図したボールが投げられる配球」が相対的な正解。
「仮に失投したとしても失投したボールが絶好球にはならない配球」が相対的な正解。
左右への投げ分けは失敗した場合の結果が散々になる上に
失敗した場合の結果をリカバリーする手段がないから止めた方がいいよ。
「あ、今インサイドに投げようとして投げきれなくてアウトサイドにボールがいっちゃったから
今のなし!今打たれたホームランノーカウントで!」
なんて出来る訳がない。
基本は「上下」への投げ分け。フライレボリューション全盛期の今では
むしろ高めに投げた方が抑えられる説まである。
人間工学を考えても人間の投げやすい配球で動かしていった方がやっぱり正解。
「外」『低め』ではなく『低め』「外」。
思考の順番を間違っている投手がいたら思考の順番を変えさせる事。
改善案:「正捕手磯村」。いつまでたっても會澤の悪癖が直らないなら正捕手剥奪。
改善案:「一度捕手も投手を経験したら?」「投げやすいボールと投げにくいボールの違いが分かるよ」
改善案:「植田バッテリーコーチの更迭、交代」
指摘3:打者が相手バッテリーのリードを読めていない。
振るべき球を振っていない。振らなくてもいい球を振って相手を助けている。
こうしたボタンのかけ違えはとにかく頭の中身の問題。一度内野手(外野手)も捕手を経験したら?
としか言い様がない。相手の立場を経験する事で自分の立場がより磨かれていく事になる。
改善案:捕手になってみる事。「自分が捕手ならこういう配球で(打席の)自分を抑えに行く」と考える事。
改善案:頭を使って野球をする事。頭を使う事を野球に取り入れる事。そういう意識を持つ事で野球脳を鍛える事。
指摘4:打者がボールを打ち返しに行く時の気合いが足りない。
打者が綺麗に打とうとしすぎる。ボールに食らいつく様な根性が足りない。
九里ぐらい打席の中で根性を見せてボールに食らいついていく様な必死さがないとダメ。
今の広島の打者の殆どには必死さが感じられない。1軍半のメヒアや高橋(大)ぐらいにしか感じられない。
改善案:もっと必死になってボールを追う事。「どうせ今日も負けだから…」の様な負け癖が蔓延している。
指摘5:緒方采配がトチ狂っている。
今日の試合の初回。野間が四球で出塁して安部に強攻策でセカンドライナーダブルプレー。最悪。
初回の攻撃は慎重になりすぎるぐらいがちょうどいい。あの場面は安部にバントでよかった。
バントでいい場面で強攻策。どうも今年の緒方はそういう傾向が目立っている。
細かい所での采配がチグハグで結果「勝てる試合の流れ」を作る事を自ら放棄してしまっている。
改善案:初回の攻撃ほど慎重に。大胆にやっていいのは2回の攻撃以降から。
……。
どうして今年の広島は弱いのか。答えは簡単。
「やるべき練習をやってこなかったから」
「やるべき組織運用をやってこなかったから」
「やるべき指導をやってこなかったから」
「やるべき采配をやってこなかったから」
「やるべき人事をやってこなかったから」
具体的に書くと以下になる。
練習の量だけでごまかして練習の質を追求してこなかったから。
根性論だけでごまかして野球脳の育成を実行してこなかったから。
偽りの複数ポジション練習だけでごまかして真に役に立つ複数ポジション練習をやってこなかったから。
上からの指導に従えばいい子という従順ちゃんを作ってコーチに意見できる選手を作ってこなかったから。
気合いだけでごまかして練習の質で以て相手を凌駕するという仕組みを作ってこなかったから。
やってこなかった内容がツケとなってたまっていった。そのツケが噴出した。
そのツケが
「交流戦でパリーグに勝てなくなる」
「日本シリーズでパリーグに勝てなくなる」
そして今のような
「接戦を悉く落とす弱いチームになる」
という形で噴出した。
今まで「臭いものに蓋」として見て見ぬふりをしてきた事が仇となって返ってきた。
……。
こうした低迷で広島東洋カープの病巣を取り除けるなら低迷した意味も出てくる。
病巣を取り除いて試練を越えろ。
以上。