2019年06月28日(金)選挙

[ トランプ氏「選挙干渉しないで」 プーチン氏は苦笑 ] 来日中の米国のトランプ大統領と
ロシアのプーチン大統領は28日、大阪市内で会談し、懸案の核軍縮問題を巡り、米露両国に
中国を加えた「21世紀型モデル」の実現を目指し、協議を継続することで一致した。
会談冒頭、トランプ氏は「我々は非常に良い関係にあり、その関係から多くの前向きな成果が
生まれるだろう」と述べた。プーチン氏は「我々には話すべきことがある」と応じた。
ホワイトハウスの発表によると、米露両首脳は会談で、「両国関係の改善が双方と
世界の利益になる」との認識で一致した。緊迫化するイラン問題に加え、シリア、ベネズエラ、
ウクライナ情勢について議論が行われたという。米露関係では、軍縮問題を巡り、
8月に失効する見通しの中距離核戦力(INF)全廃条約に代わる枠組みの創設や、
2021年に期限切れとなる新戦略兵器削減条約(新START)の延長が懸案となっている。
トランプ氏は中国が条約に縛られず、兵器開発を進めていることを問題視し、米露中3か国による
新たな軍縮枠組みに意欲を見せている。ただ、中国は参加に消極的で実現の見通しは
立っていない。米露首脳会談は昨年7月、フィンランド・ヘルシンキで行われて以来となる。
トランプ政権を巡る一連のロシア疑惑や、ロシアが昨年11月、ウクライナ海軍の艦艇を
拿捕した事件などで米露関係は冷え込み、首脳会談の調整は難航していた。
会談冒頭では、ロシアが2016年米大統領選に不正干渉したとされる問題に関し、
記者団から「会談で触れるのか」との質問が飛び、トランプ氏が「もちろんだ。大統領、
選挙干渉しないでほしい」とその場で求め、プーチン氏が苦笑を浮かべる場面もあった。(読売 17:29)

2019年06月28日(金)19時09分05秒