[ 米英首脳が会談 ] 【ロンドン=板東和正】英国訪問中のトランプ米大統領とメイ英首相は
4日、ロンドンで会談し、2国間の自由貿易協定(FTA)や第5世代(5G)通信網における
中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の扱いなどについて協議した。両首脳は
会談後の共同記者会見で、英国の欧州連合(EU)離脱に合わせたFTA締結の必要性を主張した。
トランプ氏は華為への対応について、米英が合意に向けて協議することができたと説明した。
トランプ氏は会見で、EU離脱は「英国にとって良いことだと信じている」と強調。FTA締結に向けて
協議を進めていることを表明し、「素晴らしい将来性がある」と訴えた。これまでトランプ氏は、
英国がEUの関税同盟から完全に離脱する強硬離脱を目指すべきだと示唆していた。
トランプ氏は4日、強硬離脱派の重鎮で次期英首相候補のジョンソン前外相と電話会談した。
一方、5G通信網からの排除を求めてきた華為に関してトランプ氏は会見で、「米英は華為の
対応について完全に合意しようとしている」と述べた。一部メディアが、英側の対応によっては
機密情報共有を米側が制限すると警告する可能性を報じたことについては「制限などしない」と否定した。
両首脳はイランの核開発問題も協議し、トランプ氏は「イランに核開発をさせないことで一致した」と
説明。トランプ氏は安全保障上の脅威として「核兵器の拡散」を挙げた。(産経 2019.6.5 00:38)