2019年04月15日(月)発表

[ NTTドコモの新料金プラン発表 ] NTTドコモは、新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」を発表した。
6月1日から提供される。このプランは2〜4割程度の値下げを行うとして以前から予告されていたもの。
プラン変更の予約は5月22日から受け付ける。(ケータイWatch 2019年4月15日 15:00)

[ ドコモ新料金プランの狙い ] 2018年度第2四半期の決算説明会で予告された
「2〜4割程度の値下げ」を実行する形で登場した、NTTドコモの新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」。
15日に開催された発表会では、同社の吉澤和弘社長がプレゼンテーションや
質疑応答を通して、その狙いを語った。(ケータイWatch 2019年4月15日 20:34)

[ 「dポイント」会員ならドコモの公衆無線LANが無料に ] NTTドコモは、6月1日から
提供する新料金プラン「ギガホ」「ギガライト」などの提供に合わせて、公衆無線LANサービス
「docomo Wi-Fi」を最大で約1年間、無料で利用できるキャンペーンを提供する。
またキャンペーン終了後は、dポイントの会員なら無料で利用できる“新たなWi-Fiサービス”を
提供する予定。また、2020年度第1四半期(2020年4月〜6月)には、
dポイントクラブ会員向けに、無料の新たなWi-Fiサービスを提供する予定。これにより、
上記のキャンペーン終了後も、dポイントの会員であればドコモのWi-Fiサービスを
無料で利用できるとしている。新たなWi-Fiサービスなどの詳細については、
準備が整い次第案内される。(ケータイ Watch 2019年4月15日 19:04)

(●▲●)「は〜、ドコモすっごい」

(●▲●)「成果が出るかどうかは別として攻めてきたなぁ」

それが第一印象。

1:料金の値下げというが本当かどうか。

本当と言えば本当。嘘と言えば嘘。ヘビーユーザーから見れば値下げを果たしたと言えるが
ライトユーザーの利用モデルではそこまででもない。「2割?1割あるかないかって所だろ」。

2:料金の値下げでARPUはどうなるのか。

あまり変わらない。平均化するとそこまで落ちる気配もない。

3:料金の値下げで通信品質が落ちるという事はないのか。

いくつかの算段を用いて「値下げをしても品質が落ちない様にする」工夫がある。

・通信以外の事業で儲ける。dアカウントやdポイントといった内容はその一端。
・通信の高速化やエリアの高密度化といった内容はあらかた終了済。あとは回収に入るだけ。
・通信品質を維持する為に無線にかかる負担をdocomo Wi-Fiに流す事で軽減する。

元々ドコモのパケット定額サービスを契約していたらdocomo Wi-Fiは無料で使える状態だったが
その事(契約していたら無料で使える)は殆ど知られていなかった。

ドコモのヘビーユーザーや携帯オタクが知ってる程度。

今回の「新料金プラン発表」と同時に「無料で使えますよ〜」という宣伝も織りまぜてきたのは優秀。

無線通信の負担の増大を食い止める為に公衆無線LANに通信の軸を移す事は普通に正解。

「料金の値下げ」と「通信品質の維持」という内容の両立を果たすには
まぁ無難でまぁ納得の出来るやり方だな、というのが今回のドコモの新料金プランに関しての感想。

……。

ただし明確な課題も浮き彫りになってしまったな。

株式会社NTTドコモ 吉澤和弘(よしざわ かずひろ)社長(群馬県前橋市出身)が
群馬県立前橋高等学校とかいう群馬県内でも有数の進学校(男子校)などで鍛えてきたであろう
その頭脳を使ってドコモに存在している課題を今後解消できるか否か。

1:「大企業病」。フットワークが重い。発表は4月中旬でも開始は6月1日から。「遅い」。
2:通信に関しては基地局通信も公衆無線通信も充実させてきたが端末のラインナップが弱い。

「コンパクト」をうたっておきながら重量を重くしてきたソニー。
ドコモ向けのタブレットは今問題になっているふぁーうぇい製しか訴求していない。
富士通ブランドの端末は全体的にもっさりしているので使いたくない。
シャープは独自UIが使いづらすぎる上にホモバー(別称)が邪魔。

単純に「タブレット」ってだけならauのQua tab(キュア タブ)QZ8を白ロムで手に入れて
UQ mobileのSIMを差して通信する方が使い勝手は上。QZ8は「腐ってもSnapdragon」だし。

18:9の画面比率で5インチディスプレイの「軽量」端末を作らせる事が出来るか。

中華ではなく台湾メーカーにそれを依頼出来たら万々歳。

ASUSかHTCか。

いずれにしてもドコモとの取引は殆どない会社からの端末を出せたら万々歳。
中国韓国ではなく「台湾」との取引で軽量端末が出せたら端末の面では万々歳。

あとは既存端末へのOSアップデート等の提供を今よりも迅速に出来る様にする事。

「通信回線は強いが端末構成が弱いドコモ」
「ポイント事業で儲けようとはしているがポイントの反映が楽天よりも遅いドコモ」

ドコモの強みと弱みがよりハッキリした。

それが今回の発表の印象。

それを吉澤和弘社長らドコモの「上」の連中がどこまで改善出来るか。

そこが今後のドコモの見物(みもの)。

以上。

2019年04月15日(月)21時00分25秒