[ 移籍後初本塁打の長野を成長させた1球の怖さ ] 広島・長野久義外野手(34)が2日、
ナゴヤドームで巨人からの移籍後初本塁打を放った。社会人・ホンダ時代の監督だった
安藤強氏(55)=現東海大野球部監督=がデイリースポーツに広島初本塁打の
お祝い手記を寄せた。身体能力がものすごく高かった長野。3拍子そろってるけど、
僕は6拍子とみんなに言っている。走攻守に顔、人間性、タフさ。ファンあってのプロ野球。
顔がいいのも、プロ野球選手としては必要。気配り、目配りもできる。誰にでも自分から
あいさつに行くし、変に鼻高々にならない。普段と変わらないところが人気でもあるんじゃないかな。
付き合いもいいしね。長野を成長させた試合は2008年の都市対抗野球準決勝でENEOSと
対戦した試合だと思う。ライトで出て、二回に守備で足が速いから追いついてスライディングキャッチで
エラー。試合をひっくり返されて負けてしまった。いつも取材攻勢で一番遅いのにその日は
一番早く引き揚げて、バスで悔しがって泣いていたね。僕も長野に助けられていたし、
『1球の怖さを糧として頑張っていこうぜ』と声を掛けたのを覚えている。次の年は
首位打者を取って。今年日南に行った時、手を見たらマメがすごくてテープしていて、
相当振ってるんだなとも思った。必要とされたから移籍したと思う。いいところを吸収して、
若手に負けずに頑張ってほしい。僕は長野らしさという言葉が大好きだから、
物おじせずに上を向いてこれからもらしさを出してほしい。(デイリー 2019.04.03)