[ 2018年度のオートレースは6年ぶりに大台回復 ] オートレースの2018年度の総売り上げは
704億4768万7200円で、前年比106.8%。6年ぶりに700億円台に到達した。
ミッドナイトレースが前年を36.5%も上回るなど好調で、売り上げを押し上げた形だ。
総入場者数は136万446人で前年比93.6%だった。(サンスポ 2019.4.1 15:57)
「売り上げが回復したーやったーやったー」みたいな事を短絡的に考えるバカは白痴かゴミ。
1:お金は「入り」と「出」の両面で管理する必要がある。それ(車券)を売るのにいくらかかりましたか?
2:車券を買ってくれた人の傾向は1回や2回での短期型ですか?それとも繰り返しによる長期型ですか?
その2つの面を最低でも見ておかないといけない。
「6年ぶりに大台回復」という事は6年前の施設と比較する必要がある。
競輪の場外を間借りして作った施設が売り上げを押し上げたのであれば
その施設にかけた費用が差し引かれる。「オートレース成田」っていつオープンしたっけ?
いわゆる「営業係数」。これで見ないとダメ。
「誰かに言われてオートレース場に行って車券は買ってみたけど大して面白くなかった」と感じた客は
長期型の車券購入には移行しない。長期型に移行してもらえる様な算段を整える必要がある。
……。
この2つ以外にも「ミッドナイトとかいう邪道開催」「入場者数が大幅減なのがダメダメ」という指摘もある。
1:ミッドナイト(客が入れない)。やっぱり現地で見てナンボな所はある。
例えば将来オートレース選手を目指したいと思っている子供が自分の好きな誰々選手が出てる〜
みたいな形で見に行きたがってもミッドナイトではそれも叶わない。そうした将来への憧れを奪う。
2:入場者数が大幅減という事は「パックツアー」みたいな事が叶わなくなる。
オートレースを楽しむ、のではなくオートレース「も」楽しむ。そういう形に移行しないとダメ。
車券が外れたらせっかくお金を使ったのに手元には何も残らなくなる。
車券がなかなか買われないのは、物品の購入とは異なり手元には何も残らないから。
サービスにかける費用と同じく、手元には何も残らない。
散髪に行って髪の毛が短くなりました、でも手元には何も残らない。
あくまでも「髪の毛を切ってもらう」というサービスに対してお金を支払う事になる。
ただそれでも髪の毛を切ってもらったという事実は残る。
しかし車券購入にはそうした事実も残らない。だから車券購入には高い心理的ハードルが存在している。
そうやって考えた場合、その地域に貢献する「超ローカル主義」として生き残る為には
極端な話をすれば「車券買わなくてもいいから現地に来て現地の観光を楽しんで!」みたいな形。
「オートレースを呼び水にしてのオートレース場のある地域への観光」という流れを作るしかない。
オートレース場は全ての場所で入場料をタダにした。交通費以外では「見るのにお金はかからない」。
例えば伊勢崎オートレース場からの華蔵寺公園。あるいはその逆。
ナイター開催が始まれば、昼間は華蔵寺公園で遊び、夜はオートレースを見る。
で、早めに切り上げて伊勢崎オートレース場の前から発車するJRバス関東のバスでバスタ新宿へ帰る。
例えばそういう形の組み合わせを提言する。
オートレース場を呼び水にしての地域貢献、観光貢献。
それが「超ローカル主義」の一例。
だから入場者数が少なくなったというのは死活問題。入るのに金が要る!みたいな
競艇や競輪(前橋や静岡みたいに入場を無料にしている所はあるが全ての競輪場が無料という訳ではない)
とは異なり、オートレース場は川口だろうが伊勢崎だろうが浜松も飯塚も山陽も(船橋も)全て無料。
どうしてこの強みを生かしきれないのかが理解できない。
結論1:売り上げが伸びたーとか言ってお金の「入り」だけを見て騒いでいる奴は白痴かゴミ。
結論2:結局の所放漫経営は何も解消されていない。売り上げが伸びた要因は
「アベノミクス」等による景気の刺激策がようやく実を結んだ事が理由の大半。
「頭の悪い経営者」につける薬はない。
以上。