2019年03月31日(日)敗北

巨人6−3広島 巨人に丸が移籍した事で発生した広島のレギュラー争い。新井の引退等に伴うポジションの空き。

その空きを埋めようとして選手起用を複数試してみたり、あるいはこれまでになかった様な戦略を試してみたり。

そうした采配が悉く裏目に出た。
そうした起用が悉く裏目に出た。

これが「産みの苦しみ」か。

そうした不運と巨人側にとっての幸運。レフト長野の前進守備が仇になっての「もう少しだったのに取れなかった」。

こうした不運という名のボタンのかけちがいと巨人に発生した幸運の数々。
その2つが交差して1勝2敗という広島の負け越しが生まれてしまった。

この結果は実力差ではなく運不運。
世の中の大半は運不運で決まる。

だからと言って「俺たちの方が力は上なんだ」みたいな自惚れを覚えてもらっても困る。

運不運の違いが大半の原因だが、「広島の1勝2敗」という事実はそれとは関係なくついてまわる。

……。

1:懸命にフライを取りに行こうとした長野に「巨人への未練の無さ」と「俺は広島の選手だ」という自覚を見た。

「1年で巨人に戻るんじゃねぇの?」とか「古巣相手だから忖度するんじゃねぇの?」とか
僅かに残っていたそうした印象が完全に霧散した。言い方は悪いが今日の試合で「広島の長野」を認識した。

2:中崎の球は走っていない。9回の抑えは再考も視野に入る。中村恭平がメンタル面で化けてくれれば。

ビヤヌエバの強烈なサードゴロの原因は中崎の球の走りの無さが最初の原因。
サードゴロがエラーになったのは安部の捕球ミスだがその球を打たせたのは中崎の投球。
2軍も含めて大胆な中継ぎ抑えの配置転換も即座に視野に入れないと致命傷になる。

3:菊池保則はこれまでのカープの中継ぎには居なかったタイプ。起用次第では面白い存在になる。

カープの中継ぎは基本スライダーやチェンジアップを多投する投手が多い中でのシュートとフォーク。
打者の近くで曲がる様になれば面白い。福井の流出は痛手だが思わぬ掘り出し物が手に入った。

4:ヒットの本数は巨人にも劣っていない。ただし打線の中で神とクズとが同居している。

振れている田中と比較して完全に劣っている菊池とかいう置物。未だに打率0。
菊池って(打席の中では)何の為に生きてんの?とまで言いたくなる様な役立たずっぷり。
お前そんなんでメジャー行きを表明したのかよ、メジャーどころか打席のお前は1Aじゃボケぇ!

みたいな印象になる。

典型的な器用貧乏。

打席の中でやるべき事は思いの外少ない。打線の基本は「次に繋げていく事」。
次の打者に繋げる為には今この場面で自分は何をするべきなのか。

その「使命」を果たす事。今の菊池はその使命を打席の中で把握しきれていない。
こういう状態であれば打順を下げて使うしかない。8番菊池。そういう打順も見えてくる。

菊池に限った事ではないが打者が自分勝手に動きすぎている傾向が強い。
「今この場面でチームのために自分がやるべき事」は何か。それをもう1度思い出せ。

5:坂倉は2軍に落とせ。

今日レフトで初スタメンだった訳だがいい時の打撃が完全に失われている。
そろそろ2軍の朝山(打撃コーチ)が1軍打撃コーチとして昇格する事も視野に入るのか。
そしたら東出と迎のどちらかを2軍打撃コーチに転換する事になる訳だが。

……。

主に以上の内容で今の広島には丸の移籍や新井の引退等によって発生したポジションの空きを
どうやって埋めるのか、打線をどうやって組むのか?とした試行錯誤の分チーム力が失われている。

ただし選手個々の力は決して劣っていない。あとは選手個々の力をどうやって一つにまとめるのか。
その「一つにまとまった力」を打線と称するなら、どの様にして「力強い線となった打線」を構築するのか。

1:田中(遊) 2:長野(左) 3:野間(中) 4:鈴木(右)
5:松山(一) 6:會澤(捕) 7:安部(三) 8:菊池(二) 9:投手

會澤がスタメン出場ならこのパターン。相手先発が左投手なら5:バティスタ(一)もある。

1:田中(遊) 2:菊池(二) 3:野間(中) 4:鈴木(右)
5:バティスタ(一) 6:西川(左) 7:堂林(三) 8:石原(捕) 9:投手

石原がスタメン出場ならこのパターン。安部も西川も小窪も3塁のスタメンに足りなければ堂林しかいない。

「3番を誰にするのか」ではなく「菊池涼介の打順をどうするのか」を考えの発端にした方がいい。

菊池(涼介)の打撃の復調なくして広島の優勝はない。

以上。

2019年03月31日(日)16時39分22秒