[ 夢のあるガールズケイリンに 貢献度釣り合う賞金へ ] 今年、中央競馬で日本人女性G1初騎乗した
藤田菜七子騎手が話題を集めた。初騎乗だったG1フェブラリーS、騎手の1着賞金は500万円。
これは15年以前のガールズグランプリ優勝賞金と同額にあたる。なぜ下世話にもお金の話を
したかというと、以前ガールズケイリンの選手に「選手になって何か変わりましたか?」と質問した際、
「思ってたより夢がないですね」という答えがあったから。夢=お金と考えるのは短絡的だが、
ガールズ選手が金銭的に恵まれているか、というと疑問が残る。昨年、藤田菜七子騎手の
総獲得賞金は3億3700万円余。騎手の取り分は5%で1685万円。これに騎乗手当や奨励金を
加えると収得賞金で4000万円を超える。また女子ボート選手の平均は約1064万円で、
女子オート選手は872万円。男性と一緒に戦う他競技と違うとはいえ、ガールズ選手平均が
約639万円なのを考えると、賞金面で「夢がない」という言葉もわかる気がする。賞金面を
JKA関係者に聞くと「現時点で賞金を上げる話はないが、将来的にはなくはない。
ただ女子だけを上げるということはなさそう」とのこと。ガールズ誕生後、売り上げ面や
広報活動への参加、自転車競技の活躍など、イメージ面を含めた貢献度と賞金が
釣り合わない気がするのは私だけか。KEIRINグランプリの賞金1億円超えは確かに
夢がある。対してガールズGPは1000万円と10分の1だ。3倍…いやせめて倍の賞金なら、
選手のモチベーションも違うはず。平均収得賞金も男子A級中位の800万円前後まで
上がれば、若い世代や他のスポーツから転身する組にも魅力ある競技となり、
ガールズの裾野を広げ、ファン拡大に役立つと思う。(日刊 2019年3月27日 9時12分)
そんな金がどこにあるんだよ。