[ 「むだなことは何一つありませんでした」 ] 昨季限りで現役引退した元広島の新井貴浩氏
(デイリースポーツ評論家)の引退セレモニーが行われた。試合後に選手やファンに向けた
あいさつは以下の通り。(デイリー 2019.03.16)
広島で生まれ、広島で育ち、小さな頃からの夢はカープの選手になることでした。
アマチュア時代、大した選手ではない私を取って育ててくれたカープ球団、
そして、たくさんの素晴らしい出会いのおかげで、この厳しいプロの世界で20年間も
ユニホームを着させていただきました。ユニホームを脱いで数カ月たちますが、
うれしかったこと、楽しかったことより、苦しかったこと、悔しかったことの方が
はるかに多い野球人生でした。ですが、最後は3連覇させてもらい、日本シリーズという
最高の舞台でユニホームを脱がせていただけたのは、今ベンチ前にいる弟のようにかわいい
後輩たちのおかげです。本当にみんなありがとう。彼らは今シーズンも皆さんを大いに楽しませ、
喜ばせてくれると思います。私もいま一度、カープファンに戻り、皆さんと一緒になって
かわいい後輩たちを応援していきたいと思います。最後になりましたが、私の野球人生、
むだなことは何一つありませんでした。それを思うと、素晴らしい野球人生でした。
7年間お世話になったタイガース球団、ならびにタイガースファンの皆様、ありがとうございました。
選手会長時代、いつも選手会を支援してくれ、また背中を押してくれたプロ野球ファンの皆様、
ありがとうございました。そして最後に13年間、お世話になったカープ球団、
ならびにカープファンの皆様、たくさん怒らせ、たくさん悲しませたのに、
こんなにたくさん応援していただき、ただ、ただ、ありがとうございました。