2019年03月11日(月)解禁

[ レグナルト、ハンマーカーブ解禁 ] 広島の新助っ人、カイル・レグナルト投手(30)が10日、
登板予定だったDeNAとのオープン戦(下関)が雨天中止となり、マツダスタジアムに隣接する
室内練習場でジョンソンと自主練習を行った。対外試合はここまで3試合連続無失点。
外国人枠の競争が激しさを増す中、セットアッパー候補にも名前が挙がる左腕は、
決め球“ハンマーカーブ”の本格解禁を予告した。レグナルトのスーツにハンマーをかたどった
ネクタイピンが輝いていた。下関遠征の前に訪れたという広島県内のショッピングモールで一目惚れ。
決め球の“ハンマーカーブ”にかけて「おもしろいと思って購入しました」と誇らしげに掲げてみせた。
シーズン開幕まで3週間を切り、いよいよ“ハンマーカーブ”を本格解禁する。ハンマーのように
腕を鋭く振り下ろすことから愛称にしたが、ここまでの実戦では封印。140キロ後半の
速球、スライダー、チェンジアップを主体にして、対外試合は3試合連続無失点に抑えてきた。
3月中旬を迎えて、「アームスピードが上がってきた」と準備完了を宣言。満を持して
「今まで以上のものを見せられるようにしたい。持ち味のハンマーカーブを投げていきたい」と
予告した。独特のルーティンが好調の秘けつだ。ブルペン投球の前にはマウンドの傾斜を
逆方向に使ってシャドーピッチングを行う。「自分にとっては非常に重要。欠かすことのできない
ルーティン」。体の開きを抑えるためで、この日もジョンソンとキャッチボールを始める前に
繰り返していた。ジョンソンの存在も大きいという。先輩左腕は来日5年目。野球はもちろん、
過去に生活の中で苦労したことを伝え聞き「気づいたことを言ってくれる。すごく重要で
助けられている」と感謝した。リーグ4連覇を狙うチームは助っ人の競争も激しい。
今季も投手陣は3枠の見込みで、実績十分のジョンソン、セットアッパーのフランスアは当確。
2軍調整中のローレンスもわずかに1軍の可能性を残すが、現状は変則右腕のヘルウェグと
レグナルトが最後の1枠を争う状況だ。米国時代もさまざまな競争に身を投じてきたという
レグナルトは「自分は(首脳陣の)決断を待つことしかできない。自分のできることを日々、
一生懸命やりたい」と自然体を貫いた。遊び心にあふれたナイスガイ。セットアッパー候補にも
名前が挙がる中、切り札の“ハンマー”で1軍枠を切り開いていく。(デイリー 2019.03.11)

2019年03月11日(月)16時03分53秒