[ 出場権獲得で福士節を連発「やっと取ったわ〜」 ] 名古屋ウィメンズマラソン
(10日、ナゴヤドーム発着)2020年東京五輪マラソン代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」
出場権が懸かる女子で最後のレース。1月の大阪国際女子を転倒の影響で途中棄権した
福士加代子(36)=ワコール=が2時間24分9秒で8位に入り、MGC出場権を獲得した。
福士節を連発した。MGCチケットを手にした福士は、「いただきま〜す。ありがとうございまか〜す。
やっと取ったわ〜。疲れた」と笑顔。「やりました。やっと取りましたMGC。お待たせしました」と
ファンに報告した。ただ一人MGC出場を決めていた岩出玲亜(24)=アンダーアーマー=に
40キロ過ぎで抜かれ、「日本人トップになりたかったけど、岩出選手が強かった。残念」と
苦笑い。1月の大阪国際女子を転倒の影響で途中棄権したが、「転ばなかったらいける」と
強気。9月のMGCへ向け、「がんばります。一等賞取れればいいね〜。がんばりま〜す」と
締めくくった。(サンスポ 2019.3.10 11:51)
獲得したのは喜ばしいが東京オリンピックのマラソン日本代表が勝ち負け出来るとは思えない。
一体どうしてそうなってしまったのか。
昨日の阪神スプリングジャンプのオジュウチョウサンにその理由を見た。
1:練習しすぎ。
月間走行距離だとかを見ると「そんなに走ってどうすんの?」みたいな距離を走らされる。
それが日本の実業団選手によくある行為。「疲労を抜く」という事が十分ではない。
2:練習しなさすぎ。
日本の長距離界は駅伝とマラソンの二刀流。駅伝の期間とマラソンの期間は別。
結局オンシーズンとオフシーズンが明確になりすぎているが故に「実戦」からは遠ざかる。
障害レースとしてはおよそ11ヶ月ぶりのレースとなったオジュウチョウサンの飛び方。
元々飛越はそんなに上手くないが、かなり違和感のある飛び方で飛んでしまっていた。
あのオジュウチョウサンでも実戦から離れたらこうも飛び方が不器用になってしまうのか。
マラソンのオンシーズンにはマラソンの練習をするが
マラソンのオフシーズンにはマラソンの練習をしない。
定期的な駅伝。定期的なマラソン。
そうやって定期的にレースを組んでいく事で実戦への感覚を維持していく。
3:メンタルがマラソン仕様ではない。
マラソンはどんなに速い人でも2時間以上かかる競技。その間ずっと1人で走っていく。
駅伝は仲間による競技。仲間で喜んだり悔しがったりする競技。
でもマラソンは1人。仮に棄権したとしても損をするのは自分1人。
やっている事は似ていてもメンタルの中身は全然違う。孤独に耐えられるメンタルが無いとダメ。
4:鍛えるべき筋肉を鍛えていない。
どれだけ背筋を鍛えているのか。人間の身体の筋肉の付き方を考えると
背筋は相当に大きい筋肉。身体を動かすのは結局の所筋肉。筋肉に余裕が欲しくなる。
背筋を鍛えて、背筋を柔軟体操で柔らかくして、背筋を使った走法で走って走り続けないとダメ。
結局日本人がダメなのではなく「日本人の練習方法がダメ」。
簡単に書けばこれに尽きる。