[ 輝星と夢のタッグ?日本ハムがなまはげ獲りへ ] またも大物獲りに動く!来季に3年ぶりのリーグ優勝と
日本一を目指す日本ハムが、ドラフト1位の吉田輝星投手(17)の地元である秋田県の来訪神「なまはげ」を
リストアップしていることが16日、分かった。獲得できれば前台湾・ラミゴの「大王」こと王柏融(ワン・ボーロン)
外野手(25)、前オリックスの金子弌大投手(35)に続く大きな戦力補強となる。ドラフト1位の吉田が
札幌ドームのマウンドに立ち、なまはげも場内を盛り上げる。来季はそんなシーンが見られるかもしれない。
3年ぶりの優勝を狙う栗山監督は「一日契約でもいいから来て盛り上げてほしい」とラブコール。
球団関係者も「来ていただけるのであれば、どういう形があるのか模索していきたい」と「調査」していることを
明かした。秋田県男鹿市で神の使いとされるなまはげは、大みそかの夜に藁(わら)を羽織って姿を現し、
厄災を払うために「悪い子はいねがー?」、「泣ぐ子はいねがー?」と言いながら子供のいる家庭を
中心に練り歩く。モチーフとした商品や土産品も多く、地元の活性化にも大きく貢献。
11月下旬にはユネスコの「世界無形文化遺産」に登録されることが決まるなど、同県を代表する
「スター」だ。発端は黄金新人の入団だった。今夏の甲子園で秋田県勢として103年ぶりに準優勝し、
全国に「金足農旋風」を巻き起こした吉田輝を今秋ドラフト1位で獲得。同県民のファンクラブ
新規入会者が急増するなど、早くも入団効果が出ている。そこで同県とのパイプをより強固にするため、
なまはげに注目。協調性があるかは未知数ながら、今年からメインマスコットとなったキタキツネのフレップや
エゾリスの女の子であるポリーと協力して、ファンを盛り上げることを期待している。今季は夏場まで西武、
ソフトバンクと優勝争いを演じたものの、9月以降の終盤に失速して3位。CSファーストSでもソフトバンクに
力負けした。「泣ぐ子」はいないが、チームには発展途上の若手が多い。主将で4番の中田にも負けない
迫力のある風貌を持ち、怠け者を懲らしめるといわれているなまはげが加入すれば、チームはぐっと引き締まる。
他球団と比べて補強費は限られているが、球団はなまはげに対して複数年契約も視野に好条件を
用意する可能性もある。3年ぶりのV奪回に向け、「ラストピース」が加わる。
▽なまはげ 秋田県男鹿市などで大みそかの夜や2月に行われる民俗行事。数人の青年が蓑(みの)、
仮面などで鬼の姿をし、木製の大包丁などを持って家々を訪れ、子供の怠惰を戒める。
山の神さまなどの化身とされる。11月29日にユネスコはなまはげなど8県10件の行事で構成する
「来訪神仮面・仮装の神々」を無形文化遺産に登録すると決定した。(スポニチ 12月17日)