[ 卑劣な選挙戦、沖縄の悪夢 ] さて、沖縄県知事選挙は、二十八日記事で申した通りの結果になりました。
政治資金規正法違反容疑のかかった玉城デニー候補が先日引退した歌手の安室奈美恵さんまで悪用し、
中共福建省福州市名誉市民だった故・翁長雄志前知事のありもしない「自分が後継者に指された」との
遺言の存在まで主張して「弔い戦」を演出した結果、まんまと当選したのです。沈滞が続く県民経済の
改善を期待して前宜野湾市長の佐喜真淳候補に投票した若者も多くいたようですが、台風襲来に伴う
一部地域の投票繰り下げなども影響し、佐喜真候補は最後の追い上げがかないませんでした。
約八万票もの差は、多くの県民が玉城陣営によって創り出された出鱈目な雰囲気に呑まれた結果でしょう。
その候補が知事になれば、在日米軍基地問題を中心に県政が泥沼化し、県民生活の向上がないがしろに
されることにも考えが至らなかったに違いありません。私は、かねてより普天間飛行場の移設について、
わが国の自然資源として貴重な珊瑚が群生する辺野古沖に反対してきましたが、佐喜真候補の敗因は、
恐らくその争点をぼかしたことにありました。ともすればそれが卑怯な印象を与えたのかもしれません。
誠実に主張すれば、たとえ辺野古沖移設に反対でも県民経済のことを考えてもう少し浮動票を
取り込めたはずです。それにしましても、二十八日記事でも指摘しましたように日本最大カルトの
創価学会による派手な裏切りは酷いものでした。当選確実が出た瞬間、玉城陣営で醜い三色旗を
振り回した連中がいたことは、台風中継の最中、目にした方もおられたでしょう。
これがわが国の選挙です。その結果が現在の政治です。これでよいはずがありません。
私たちはもっと、重要な情報を共有して賢い選択をしなければならないのです。(遠藤健太郎)