[ DeNA、創部わずか5年で駅伝から撤退 ] 日本陸連長距離・マラソン強化戦略プロジェクトの
瀬古利彦リーダー(62)が総監督を務めるDeNAが駅伝競技から撤退することが28日、分かった。
昨年の東日本実業団駅伝は3位、今年1月のニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)では
6位と健闘したが、来年のニューイヤー駅伝の予選を兼ねた11月3日の東日本実業団駅伝に
出場申し込みを行わない。週明けにも正式発表される見込み。DeNAは2013年に廃部した名門、
エスビー食品の瀬古総監督をはじめとしたスタッフ、選手を受け入れる形で創部。
12年ロンドン五輪ケニア代表で1万メートル5位のビダン・カロキ(28)ら選手は
今後、トラックとマラソンの個人競技に専念する。(報知 9月29日)
これに関して頭の悪い奴が思いっきり間違った見解を吐いていて唖然とする。
「どうやったらこんなバカになれるのか」みたいな形で愕然とする。
そういう訳でもう少しだけ書いておく。
1:駅伝はマラソンの強化に有害?全然有害じゃない。
日本のマラソン選手は弱くなっていない。ケニア、エチオピア勢に代表される高地のアフリカ大陸の国家が
欧米人コーチを雇ったり金をドバドバと使ったりして強化強化アンド強化に勤しんで強くなっただけ。
日本のマラソン選手は「非黒人」「非高地」の国家にしてはむしろがんばっている方。
それは「世界のマラソン記録」の順位を見てみれば明らか。ケニア、エチオピア勢以外で見てみれば
やっぱり日本人の記録が比較的上位に顔を出す。マラソン記録で日本人は現在でも頑張っている方。
その「日本のマラソン選手」で限定したらやはり駅伝を経由して強化された選手が殆ど。
「オリンピックのマラソン日本代表」はニューイヤー駅伝の4区を走った事のある選手が殆どという事実。
ニューイヤー駅伝はオリンピックへの登竜門。
×駅伝はマラソンに有害
○ニューイヤー駅伝はオリンピック(男子マラソン日本代表)への登竜門
登竜門からわざわざ撤退するっていうのはねぇわ。むしろ金と知識をかけてマラソンと駅伝を両立する方がマシ。
2:企業がスポーツを行う理由のひとつは広告宣伝。それと同時に社内の結束力を高める為。
企業がスポーツを行う(所有する)理由はやはり広告宣伝が主。テレビなどの中継で社名が呼ばれる社名が映る。
その展開は金になる。わざわざテレビCMを打たなくても広告宣伝になる。テレビCMを打つ金のない企業なら尚更。
しかしそれ以上に大切なのは社内の結束力を高める事。お正月から群馬県内のニューイヤー駅伝のコースの
あちこちに大型バスで移動しながら各所各所で応援している出場企業の関係者の一団を見ると頭が下がる。
勿論「お正月から(会社の行事に)駆り出されるのかよ」という向きもあるがそこは強制参加にしなければいいだけ。
DeNAは野球(ベイスターズ)も持っているからそっちで結束力がどうのこうの?
野球で結束力は高まらない。
1:外野にしろ内野にしろ遠くから見てるだけ。駅伝やマラソンは至近距離を選手が通る。その違い。
2:野球の公式戦(143試合)とは異なり駅伝やマラソンは1回1回が1発勝負。
プロ野球のリーグ戦にいわゆる「捨て試合」はあるが駅伝やマラソンにそれはない。
「チームの流れが悪いからまた明日がんばればいいや」はあり得ない。
結束力というのは1発勝負の方が高まる傾向にある。
それを捨てるというのは信じられない。
……。
そういう訳で今回の撤退の真の原因は実に簡単で「DeNAとかいうネット企業に安定性を求めて入る奴は少ないから」。
これが本当の所。
ニューイヤー駅伝で優勝するには7区間(7人)の強豪選手を作らなければならない。
故障とかのリスクも考えたら10人は必要。その内1〜2人は外国人(黒人)にしてインターナショナル区間を走らせる。
それだけの選手層を作れるだけの人材が来ないから撤退する。
最近はその資産をベイスターズに代表されるリアルに移して安定化を図っているとは言え
それでも「不安定なネット企業」でしかないからやっぱり人材は集まりにくい訳で。
4年制の高額な私立大学を卒業させた子息の入社先がネット企業wwwww
自分が子息の親だったら「頼むからもっと安定した企業に入社してくれ」と思うだけだわ。
結論1:駅伝を捨てるのは悪手。
結論2:駅伝を捨てる真の理由は会社そのものが(不安定な業種で)嫌われて(人材が集まらないで)いるから。
これが正解。
以上。