[ 群馬県渋川市で震度5弱 県内震源では最大規模 ] 17日午後3時27分ごろに発生した
群馬県南部を震源とする地震で、渋川市では震度5弱を観測した。気象庁によると、県内を震源とした
5弱以上の地震は大正12(1923)年以降では初めてという。前橋地方気象台によると、
震度5弱を観測したのは渋川市赤城町。このほか渋川、前橋、桐生、伊勢崎、吉岡、沼田、東吾妻の
各市町村で震度4を観測した。同県は地震発生直後に災害警戒本部を設置し、被害状況の
把握を急いだ。同日午後6時時点で、人的被害は確認されていない。県の横室光良危機管理監は
「今のところ余震の報告はないが、引き続き警戒してほしい」とした。最大震度を観測した渋川市でも
発生から20分後に災害警戒本部を設置。同市では北橘町の民家2軒の屋根の瓦が落下、
近くに駐車していた乗用車の窓ガラスが割れた。群馬用水の配水管と水道管が破損する被害も出た。
渋川市防災安全課によると、市役所の庁舎内では4〜5秒間ほど激しい揺れを感じたという。
地震発生に伴い、県内の交通機関も影響が出た。JR東日本高崎支社によると、
上越線の高崎−水上間と吾妻線の渋川−大前間で上下線とも運転を一時見合わせた。
上越、北陸両新幹線も安全確認のため運転を見合わせ、最大で19分の遅れが出た。
県警高速隊は、県内全域の各高速道で約45分間にわたり最高時速50キロの
速度規制を行った。(産経 2018.6.17 20:53)