広島0−8ソフトバンク 完敗の一戦。しかし逆にワクワクする。「これだけ不出来なチームがリーグ連覇」。
つまり不出来な部分を消す。弱点を潰していく事に成功できれば3連覇はおろか4連覇、5連覇も見えてくる。
完成されたチームが連覇したならその後は99%衰退していくだけ。
しかし現実は完成されたどころか未完成チームが勢いだけでリーグ連覇にまで至ったという真実が判明した。
「不出来なチームの弱点を潰していければカープはもっと強くなる」。
その夢や希望に至る。
こうなる原因は投手陣。そしてそれを操縦する捕手陣。
會澤のメクラなリードには「そうじゃねぇだろ!」とした言葉が一体何回出てきたか。
1:基本は三振を取りに行く配球。外れたらボールの四隅ではなく「見逃されてもゾーンでストライク」が基本。
2:意識させるのは左右ではなく「上下」の変化。高めの速球で打者の目線を上げて高さを惑わせる事が基本。
低めにばかり集めると「どうせ低めにしか来ない、低めの球が甘くなったらそれを打とう、外れたら歩けばいい」。
この様な形で相手打者の思考がスッキリしてしまう。
言い方は悪いが相手打者の思考の中身を混乱状態にできるキャッチャーというのが「名キャッチャー」の条件。
相手の打者が狙い球とコースを絞ってそこの辺りに来たら躊躇なく振り抜いている時点で會澤の負け。
飯田と磯村が組んだ時の打席の中で松田もしくは柳田が見せた表情は配球への混乱が生じている表情のそれ。
キャッチャーが會澤の時には見た事のない表情だった。
……。
結局磯村が組んだ投手で失点したのはソロホームランを浴びた一岡だけ。
ただ一岡は「登板する度に打たれるバッピ状態」なのでこの結果は透けて見えていた。誰が受けても変わらない。
1:ストレートが高い。ストレートが高く浮く事が目立つ。
2:ストレートが浮いてボールカウントを悪くした時に四球は出したくないから甘い所に投げてしまう。
ボールを手から放すタイミングの問題なのか、それとも実はどこかを痛めているのか。
今の一岡には何の期待もないからさっさと2軍に落として怪我ではないなら10日で2軍に戻してこい。
16日に落として26日に復帰なら交流戦明けのカード2戦目から復帰する事が出来る。
リリースポイントを2軍で見直してこい。
……。
飯田は良かった。これからもその調子で。
そして打線。打線は結果こそ0点だったが打線は攻めた。しかしあと1本が出なかった。
1:千賀が粘った。連続三振で切り抜けた。
2:広島の打者の傾向を相手のバッテリーは良く読んでいる。
3:広島の打者の傾向を見て配球に生かして相手をより高い確率で打ち取れる術を確立している。
「菊池にはインサイドで詰まらせてゲッツー」。
「新井には早いカウントから追い込んで外への変化球を投げれば振りに行く」。
実によく読まれている。
手を出したくなる球に手を出さない事。
打てる球が来たらそれを確実に打つ事。
その為には初球からしっかりと集中していないとダメ。
甘い球を見逃してストライクを取られて難しい球に手を出してゴロアウトの様なあべこべ打席が目立っている。
可哀相なのは松山か。
あわやホームランかというフェンスの手すりに打球が当たってのシングルヒット。
あと3センチ飛んでいればホームランだったのにシングルヒット。その時にはさすがに松山が可哀相すぎた。
この他にも「当たりはよかったけどライナーでアウト」の様な形で運に見放される。
しかし最後の最後の打席でライト線への長打が生まれて憑き物を落とす事が出来たのでそれはよかった。
そろそろ交流戦が終わる。
交流戦が終わったらDHのない試合が続く。
その時に一体誰をどこで、そして打順は何番で起用するのか?とした選別が開始される。
現在の当落線上は野間と松山。丸と鈴木を適宜休ませる事も含めて外野手の選択が開始される。
最後になったが畝 龍実(うね たつみ)1軍投手コーチと
植田 幸弘(うえだ ゆきひろ)1軍バッテリーコーチは即辞任。
即辞任しないならシューメーカーレヴィ第9彗星(だいきゅうすいせい)でも頭にぶつけて死なせとけ。
シューメーカーレヴィ第9彗星(1994年に木星に衝突した有名な彗星)。
ホルストの組曲「惑星」の中の「木星」を
生まれ変わった新しいカープに送る曲と決めて今回の日記を終わりにする。
以上。