2018年05月02日(水)横浜

[ 広島、怒りの逆転 ] 燃えて勝利!セ・リーグ首位の広島は1日、2位・巨人との4回戦(マツダ)に6−4で
逆転勝ち。第1、第2打席はともに初球が死球だった会沢翼捕手(30)が、五回一死一塁の第3打席で
左翼線へ適時二塁打を放ち、貴重な追加点をたたき出した。対戦した山口俊投手(30)には
以前にも顔面にぶつけられており、2度目の死球には激怒。乱闘騒ぎとなった次の打席で
「なめられてはいけない」と気迫で打った。巨人は連勝が8で止まった。真っ赤に染まった本拠地に
巨人を迎えた首位攻防第1ラウンドが、いきなりヒートアップした。3−3の三回一死一、三塁。
会沢の左腕に、山口俊の139キロの速球がドスン!!会沢はバットを威勢良く放り投げると、
鬼の形相でマウンドへ歩み寄った。「オイッ!!」選手会長の“かけ声”を合図に両軍が一斉に
ベンチから飛び出し、一触即発。乱闘寸前となり、球審の嶋田哲也審判員が「この試合を警告試合とします」と
アナウンスするほどの事態となった。会沢にとって、因縁の相手だ。2012年8月2日の横浜戦(横浜)。
九回に代打で登場した際、当時横浜の山口俊に顔面にぶつけられ、昏倒。球場に救急車が入るほどの騒ぎで、
山口俊は危険球退場、自身は鼻骨を骨折する大けがを負っていた。しかも二回一死一塁の第1打席でも、
144キロを左腕にぶつけられていた。そのときは怒りを押し殺して一塁へ向かったが、2打席連続で
ぶつけられては、黙っていられない。「仕方ないところもある。(ただ)戦っている以上は、
闘志を押し出していかないといけないところもある」と、戦闘モードに入った。“怒れる男”は
4−3の五回一死一塁、山口俊から左翼へ適時二塁打を放ち、プレーでキッチリお返し。
マスクをかぶっても、リーグトップの破壊力を誇る巨人打線を4失点に封じ、攻守で躍動。
緒方監督も「あそこで腰が引けていてはいけない」とうなずいた。(サンスポ 2018.5.2 05:04)

2012年8月2日の横浜戦(横浜)。会沢は1−5の九回一死一、二塁で代打で出場し、
フルカウントから6球目、当時横浜だった山口俊が投じた148キロの直球が顔面付近に当たり、
前のめりに倒れて悶絶(もんぜつ)。顔面から流血が確認された。ベンチを飛び出した
横浜・中畑監督が声を掛けると目を開き「大丈夫です」と答えたが、
広島の石井雅也チーフトレーナーは用意された担架での搬送は危険と判断。救急車が呼ばれた。

2018年05月02日(水)10時41分52秒