[ 広島・中村祐太、涙…悔し過ぎる2勝目 ] まるで敗戦投手のようだった。7−1の九回。2連続四球で
1死満塁として降板を告げられた広島・中村祐は、ベンチに腰を下ろすとタオルで顔を覆った。
「泣いていません」。ヒーローインタビューで否定したが、目には光るものがあった。悔しさいっぱいの
2勝目だ。8回1/3を5安打6四死球の2失点。プロ初完投は逃したものの、横浜打線に堂々と
立ち向かった。五回まで無安打投球。六回無死満塁のピンチは1失点で切り抜けた。
「素晴らしい投球をしてくれた」と緒方監督。勝利の立役者に賛辞を贈った。2戦2勝。
最後は中崎に救援を仰いだが、九回途中まで投げたことによる中継ぎ陣の負担軽減も評価を上げた。
首脳陣に大きなアピールとなり、先発5番手を確実なものとした1勝だ。それでも中村祐は
反省の言葉ばかりを並べた。「実力不足」「四球の出し過ぎ」「逆転の雰囲気を作った」。
飛躍を目指す22歳は悔しさを力に変えて、次回の登板に向かう。(デイリー 2018.04.25)